『浮気なシナリオ』

cinemachouchou2005-01-17


ジェレミー・アイアンズが好きなのでちょっとコミカルな映画を観ようと思い、この「浮気なシナリオ」を観た。1990年作品なのでまだ本格的なハリウッド進出する直前のもの。舞台監督役にはこれまた名優アンソニー・ホプキンス。劇団の中にはパッツィ・ケンジットもいた。彼女のお声はとても可愛いのでキュンとなる。


原作は英国演劇界を代表するアラン・エイクボーンの戯曲。監督はマイケル・ウィナーだ。個性的な役者陣とこの軽快なお話で実に愉しめた。


ホプキンスと対称的なアイアンズのナイーヴで線の細い誠実な青年。そのガイ(役名)がいつの間にか監督夫人、劇団一美人な人妻(ジェニー・シーグローブ)に惚れられ、内気で小心者のガイがすっかりプレイボーイぽくなっていく。そして、遂には演劇の主役まで務める事に。


途中、歌うシーンもあり素敵だった。元々舞台俳優で映画デビュー前からトニー賞などを受賞していた実力者なので、そんなアイアンズの演劇の基礎がしっかりしている事を再確認出来た。英国らしいコメディ・タッチの作品だと思う。


「浮気なシナリオ」:A CHORUS OF DISAPPROVAL
1988年 イギリス/アメリカ合作映画 マイケル・ウィナー監督
出演:ジェレミー・アイアンズアンソニー・ホプキンス、ジェニー・シーグローブ、プルネラ・スケールズ、パッツィ・ケンジット