2005-01-01から1年間の記事一覧

『素晴らしき哉、人生!』

今月半ばは自分では根明な性格だと思っている私ながら、かなり凹んでしまっていた。風邪が弱い胃腸にもやって来て不調だったこと、その他色々重なっていた。でも、誰でもそんな事はあるのだし、自分で解決するしかない。心って不思議・・・。そんな気分のク…

『ナイト・オン・ザ・プラネット』

また大笑い!ビデオを持っているのだけれどTVで久々の遭遇。ジム・ジャームッシュ監督作品を最初に観たのは「ストレンジャー・ザン・パラダイス」。ミーハーなのでここでもカッコイイ!ジョン・ルーリーがお目当てだった。元々、ニューヨークの音楽も好きな…

『死刑台のエレベーター』

今年はルイ・マル監督の没後10年だそうだ。遺作となった「42丁目のワーニャ」からもう10年以上も経っているのだなぁ〜と時間の過ぎ行く速さを想った。とても久しぶりに観た「死刑台のエレベーター」。最初はルイ・マルという監督作品であることも知らず、ジ…

『アイドルたち』

遂に日本でも各地でこの秋から来春にかけて公開される事になっている、フレンチ・カルト・ムーヴィー!の「アイドルたち」。元々は舞台作品との事なので、かれこれ40年ぶりにこの日本で初公開されるという、これぞカルト映画なり〜!その公開記念イベントが1…

『評決』

何故かまだDVD化されていないのだと気づく。法廷サスペンスの秀作としても有名な作品。元々、この映画を観るきかっけはランプリングさまが出演していること。そして、有名なポール・ニューマンの魅力に慄いた思い出深い作品として今も心に残るもの。落ちぶれ…

『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』

先月から最も回数多く観ているのがこの「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」。原題にあるように、ヒラリーとジャッキー、この姉妹の子供時代からジャッキーが亡くなるまでの、お互いの人生と姉妹の確執が見事に演じられ描かれている。エミリー・ワトソン…

『ぼくのバラ色の人生』

精神的にも体調的にも未だに克服できない苦手な夏が遠退いてゆく...そして、大好きな秋・冬が近づくと思うと少し気分が良い。いつもそう。もうすぐ、美輪明宏さまの音楽会、そして11月はシモーヌ深雪さまのイベント、60年代の幻のフランス映画「アイドルたち…

『ホワイト・オランダー』

ある友人のお薦めで「マッチスティック・メン」を先に観て知ったアリソン・ローマン。可愛い好印象がこの作品で絶対化したかの様。可愛らしさの中にひたむきな眼差し、透明感のある容姿にすっかり魅了されてしまった。ミシェル・ファイファー、レニー・ゼル…

『ネル』

ジョデイ・フォスターの最初に観た作品はTVで「ダウンタウン物語」。「可愛いなぁ〜」と作品共に今でも好きなもの。天才子役と言われ今日までずっと第一線で活躍している稀なる名優だと思う。2002年の「パニック・ルーム」以降作品は未見だけれど、これまで…

『時計じかけのオレンジ』

私にとって過去最悪の夏がようやく去ろうとしている中、台風の到来。早すぎる夏バテ状態でも映画は欠かせないものだった。今月からはマメに日記に綴ろうと思う。10数年振りに観た「時計じかけのオレンジ」。初めて観たのは80年代初頭頃のリバイバル上映で「…

『ラスムスくんの幸せをさがして』

最近は戦後60年ということで、戦争映画の放映が多くドイツの「Uボート」やまたまたアラン・ドロンも出演の「パリは燃えているか」...、そして好きな文芸ものや歴史劇などを観ていた。そんな私ながら、実は少女や少年が主役の映画も大好きなので観ている。観…

『愛の嵐』

『穏やかな反抗と張り詰めた幻想の軌跡』◆部屋にある本棚、ソフトラックの数、、、 ・本棚1、ラック5(複雑連)、その他ダンボールの中(整理中) ◆最初に買った(読んだ)本、買った映像ソフト、買った音楽ソフト、、、 ・本:フランツ・カフカ【変身】 ・…

『デブラ・ウィンガーを探して』

「グラン・ブルー」で知った可愛いロザンナ・アークエットはいつの間にかもう40代半ばになっていた。ボウイ様と共演した「ニューヨーク恋泥棒」も実にキュートだった。そんなロザンナが監督としてドキュメンタリー映画を製作した。それは、本人の自問からの…

『愛する者よ、列車に乗れ』

6月半ばから苦手な夏に負けてしまい「熱中症」と呼ばれるようなダメダメな不調が続いていた。それでもお仕事も映画も観ていたのだけれど...。初めて観た作品、再見した作品があるけれど、やっぱり再見ものは好きだからまた観る訳なので感動作が多かった。そ…

『暗黒街のふたり』

またアラン・ドロンの映画を観た。50年代の終わりから90年代初頭まで、休む暇も無い位の作品数なのだ。そして、贔屓目かもしれないけれど名作がズラリと並んでいる事に驚く。ただの美男スターでは無いのが幸いだ。この「暗黒街のふたり」は久し振りに観たの…

『上流社会』

キャサリン・ヘプバーンの「フィラデルフィア物語」のミュージカル・リメイク。何ともうっとり〜な気分に浸れる作品なので大好き!本当に美しいかぎりのグレイス・ケリーの最後の映画出演作とされるもの。グレイス・ケリーは20代のお若く美しいお姿を僅か5年…

『バンガー・シスターズ』

ゴールディ・ホーンとスーザン・サランドンの共演というだけで観たのだけれど、またTV放映され観ていた。ちょっぴりしんみり、でも笑えるシーン(ジェフリー・ラッシュ可笑し過ぎ!)、流れる音楽など楽しめる作品だと思う。でも、お話の展開はちょっと物足…

『永遠のマリア・カラス』

まだこの映画の感動冷め止まぬ!という状態の私なのにまた観ていた。100年に1人の歌声とも言われるディーヴァ!マリア・カラスであるし、演じる方がこれまたファニー・アルダン。そして長年の友人で音楽プローモーター役にはジェレミー・アイアンズという最…

『ドッグヴィル』

二コール・キッドマンがローレン・バコールと共演出来た事をインタビューで喜んでいたのを聞いていた。その映画だと知りお話の予備知識無しで観終えてしまった...約3時間と長い作品だったけれど、退屈ではなかった。考える事が多過ぎて!面白いセット。出演…

『ミッシング』

ケイト・ブランシェットとトミー・リー・ジョーンズの共演と知り観たのだけれど、とても感動した。大体、父と娘ものには弱く、ご贔屓女優さまであるケイト・ブランシェットが出演していてつまらないと思った事などないのだ。19世紀末のアメリカ、コロラドを…

『嵐が丘』

「嵐が丘」というとエミリー・ブロンテ、ケイト・ブッシュ、ローレンス・オリヴィエ(ケイトは曲名だけれど)...と浮かぶ、英国文学としても映画としても馴染みの深い作品。海外での映画化はこれで5回目となるもの。ジュリエット・ビノシュは「汚れた血」「…

『ミスティック・リバー』

クリント・イーストウッド監督特集が放送されていて、やっと「ミスティック・リバー」を観る事が出来た。深い悲しみの残る作品で、「21グラム」を観終えた後の感覚にも少し近いものが私の心を占領した。そういえば、どちらもショーン・ペンが出ているのだな…

『戦場のピアニスト』

90年代後半からピアニストと題させた秀作が立て続けに公開された。中でも好きなのはイザベル・ユペールの「ピアニスト」。でも、ポランスキー好きなのでこの作品も見逃せないものだった。世界中で多くの賞を受賞された様で良かったと思う。個人的にポランス…

『レッズ』

最近は長い作品ばかりを偶然にも続いて観ていた。なのでまだ頭の中がグルグルしている。この「レッズ」も3時間以上あるもの。ウォーレン・ビーティが監督・主演で「世界をゆるがした十日間」を著した芸術家ジョン・リード(ビーティ)の革命に投じる情熱と、…

『から騒ぎ』

ここ数ヶ月、何度も観ている「から騒ぎ」。とっても面白いのでついつい観てしまう。ケネス・ブラナーお得意のシェイクスピアもの。ブラナーが監督・脚本・主演、そして、この製作当時は奥様でもあったエマ・トンプソンが夫婦共演なのも愉快。でも、今は離婚…

『哀しみの街かど』

アル・パチーノの「シモーヌ」と「哀しみの街かど」と新旧作品を観ていた。見終えた後の残像がほろ苦く残る「哀しみの街かど」の方がやっぱり好き。これはもうどうしようもない、時代の空気感だから...。原題のNEEDLE PARKというのが痛々しいくらいだった。…

『陽のあたる場所』

エリザベス・テイラーってお若い時は本当に美しい!全く興味のなかった理由も自分で何となく分かっているのだけれど、次第に魅力にうっとりする今日この頃。往年の多くのファンの方々が麗しの"リズ"と讃える魅力は実は容姿だけではないとも感じている。この…

『狼よさらば』

先日はアラン・ドロン大会で「レッドサン」「さらば友よ」。何だか面白いタイミングで「狼よさらば」と意図せずブロンソン作品が続く。このお方の存在感って独特なものがある!父が大ファンだったのが、今なら分かる気がする...あのアウトローな雰囲気にヒー…

『スプレンドール』

JRの惨劇列車事故のニュース...この映画を深夜観た。色んな思いで涙が止まらなく寝入ってしまった。この日はこうして、やっぱり映画に救われたのだと思う。それも、「ニュー・シネマ・パラダイス」あるいは「映画に愛をこめて/アメリカの夜」(作品中にも登…

『魅せられて』

先にサントラを聴いて、映画を観たのは比較的最近。ベルトルッチ監督作品は好きだし、またまた登場の大好きなジェレミー・アイアンズ、シニード・キューザック(アイアンズの実際の奥様)、「暗殺の森」「1900年」以来にベルトルッチ作品に戻って来られたス…