2005-01-01から1年間の記事一覧

『異国の出来事』

アラン・ドロン大会からやっと脱出。モノクロームの妖艶なうっとりする世界を堪能していた。半年振り位だろうか?マレーネ・ディートリッヒの「異国の出来事」。ナイトクラブの歌手という役柄、それも第二次世界大戦後のドイツが舞台。これ程までにもお似合…

『山猫』

一等大好きな映画監督さまというと躊躇無く「ルキノ・ヴィスコンティ!」な私はきっと生涯変わらないだろう!どの作品も素晴らしいとしか言えないけれど、まだヘルムート・バーガーが見出される前のヴィスコンティ・スターはアラン・ドロンだった(その後凄…

『フリック・ストーリー』

アラン・ドロンのフィルモグラフィーを調べてみた。まだ20程未見のものがあるけれど、50以上は観ていると知る。日記を綴れない日でも映画はほぼ毎日観ているので、実は先月は「レッド・サン」(これは三船敏郎氏が格好良かったなぁ〜!)を観ていたりとアラ…

『ライオン物語』

念願のジョディ・フォスターの初主演映画を観た。可愛いまだ10歳(撮影中は9歳かも?)の頃のもの。思わず、この頃からあの涼しげな表情なので嬉しくて「可愛い〜可愛い〜」って言いながら観ていた。一人で観ているのに思わず声を出してしまう事がある。とに…

『カイロの紫のバラ』

ミア・ファローが出演している作品は脇役であろうが何でも観ている。自称ミア・フリーク!もう60歳を越えられたけれど可愛いお方だ。あの繊細な表現はもっと評価されても良いと思う。でも好きな方が好きでそれでいいのだけれど。この様な私の中で欠かせない…

『21グラム』

シャルロットが出ていると知り観なければ!と。そして、とても良かった。しかし、見終えた後の気分はヘヴィだった。テーマが重いのだ。誰もがいつこの様な状況に置かれても不思議ではない。主人公は余命1ヶ月と宣告され心臓移植の手術を受けるショーン・ペン…

『理想の結婚』

この映画はここ数年作では特に大好きなもの。私は本当に気に入った映画は何度も観てしまう...いくら時間が有っても足らないのは当たり前。でも赴くままに鑑賞を愉しんでいたい。 この「理想の結婚」の原作戯曲はオスカー・ワイルドの「理想の夫」。オスカー…

『ウェルカム!ヘヴン』

スペインから今やハリウッドでも活躍するペネロペ・クルスは結構好き。この映画は大好きなファニー・アルダン、ヴィクトリア・アブリルとこの共演だけでも私には嬉しいもの。 もう一度観ようと思っている。内容はとても深いのだけれど絵的に愉しめるのはこの…

『ロイヤル・セブンティーン』

年月の経過を感じる。嘗ての私ならきっと観なかっただろうなぁ〜って思う映画を最後まで観た。主人公の17歳の女の子(ダフネ)はスタイルも良い今時のアメリカン・ガール!とても人気のある方だそうだけれど、私は興味がなかった。最近風邪で不調なのでそん…

『裸足で散歩』

これも古い映画だなぁ〜、でも、とっても愉快なロマンス・コメディ。ロジェ・ヴァディムのお気に入りの髪型でコミカルな演技も軽快にしてしまうジェーン・フォンダって凄い。この頃はまだお若くとてもキュートに思う。でも、彼女の印象はやっぱり「ジュリア…

『007 カジノ・ロワイヤル』

あまり考えなくて良い映画を観よう〜と思って古いコメディ映画を選んだ。気品溢れるデボラ・カーもここでは可笑しな役(ラッパの罰ゲームとか)、まだお若い頃のジャクリーン・ビセットはミス太ももという役柄だし。ジョン・ヒューストンの鬘が飛んだり...随…

『アメリカン・ラプソディ』

ここ数年のアメリカの若手女優さん達にいいなぁ〜って思う方々が目立つ。それも、大抵子役からというキャリアの方達。ソーラ・バーチ、クリスティーナ・リッチも魅力的だけれど、このスカーレット・ヨハンソンは特にお気に入り!最近作「ロスト・イン・トラ…

『サイコ2』

私は推理力・頭の回転がとてもスローなので馬鹿みたいに気になった作品を幾度と観てしまう。好きで観る作品があればこの「サイコ2」の様に「う〜ん...?」と訳の分からない箇所、でも気になって仕方がないという場合。でも、結局この映画が好きなのだと思う…

『ワンダーウォール』

日本での初公開は1996年と比較的最近なので、この公開作品を観られた方も多いかもしれない。私もそうでビデオも買ったのにDVD化...でも、嬉しい。1968年のジェーン・バーキンがまだロンドン時代に制作された作品で、やっぱり60年代末期の空気が1時間半程の間…

『みんな元気』

何故かまた観たくなったので観た。登場人物がごっちゃになり記憶が薄れていたが思い出せた。別に役名などはどうでもいいのだけれど。切なく優しい感情をおぼえる傑作映画だ、やっぱり。 定年退職した74歳(老眼鏡が印象的!)のスクーロ(マルチェロ・マスト…

『あの胸にもういちど』

やっと!やっと!の国内初DVD化。大好きなマリアンヌ・フェイスフルとアラン・ドロンの共演した1967年制作映画。原作はフランスの耽美派作家:アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグの「オートバイ」。 可憐な少女、60年代ロンドンの華の様な存在だったマ…

『魂のジュリエッタ』

暫く絶版(廃巻)だったフェリーニの「魂のジュリエッタ」が再販される事になった。フェリーニの長編でのカラー作品としては最初のものと言われている。主演のジュリエッタ・マシーナは平凡な主婦(妻)。15年連れ添った夫の浮気を知り落ち込み苦悩する。そ…

『天使の肌』

タイトルとヴァンサン・ペレーズが監督というので気になって観た。ペレーズは「インドシナ」(カトリーヌ・ドヌーヴも素晴らしい!)や「王妃マルゴ」(イザベル・アジャーニも素晴らしい!)が好きかな?最近はハリウッド作品でも活躍している男優さん。「…

『ペダル・ドゥース』

とても面白い映画を愉しんだ。ファニー・アルダンが出ているので前から観たいと思っていた映画。やっと観る事が出来、それも予想以上に楽しかったので大満足! ファニー・アルダンを初めて知ったのは「隣の女」。そして「日曜日は待ち遠しい」は封切り前から…

『スイミング・プール』

まだ暗い早朝から複雑な面持ちで画面に向かう。大好きなお方の作品は何かゆっくりと観たいので静かな時間を選ぶ。いつもそう。小学6年生の時の「愛の嵐」の衝撃は今も私に付き纏って下さる。絶対的な好きを越えた存在の様なアーティストが数人居るのだけれど…

『ギャングスター・ナンバー1』

どうも最近偶然遭遇する映画は英国!という感じ。元々好きな国なので嬉しいけれど、何かこの様な偶然性というか巡り合わせに不思議な喜びを感じたりしている。今回はギャングもの。マフィアものはフランス映画が好きなのだけれど、先日は「ゴッドファーザー…

『ゴスフォード・パーク』

ウディ・アレンと並ぶ、私の好きなアメリカの監督さんであるロバート・アルトマン。でも、70年代の作品はほぼ観ているのに、80年代後半から90年代作品は未見のものがポロポロある。「ショート・カッツ」は2度程観ているけれど、登場人物が多くてまた観なけれ…

『トーク・トゥー・ハー』

いつもながら奇抜で独自の愛と性を描く監督さんだと考え込んでしまった。「オール・アバウト・マイ・マザー」もとても良かったけれど、この「トーク・トゥー・ハー」も良かった。でも、かなりの問題作だと思う。何か全てに納得出来ないけれど、この様な愛の…

『仮面の男』

もっと早く観れば良かった〜!とても楽しかった。レオナルド・ディカプリオのファンの方は多いと思うので、脇を固める四銃士の中年名優様たちの存在感を感じて頂けたと思う。私は逆なので、あまり興味の無かったディカプリオの良さを感じる事が出来た。でも…

『イギリスから来た男』

ヘルムート・バーガーやマチュー・カリエールは違うけれど、私の好きな男優様は英国人に多いと先日も思った。この「イギリスから来た男」の監督さんを知ったのはジェレミー・アイアンズが主演というので観た「カフカ/迷宮の悪夢」。御贔屓の監督さんではない…

『ボッカチオ’70』

なんて豪華〜!とやっぱりウットリ。ヴィスコンティ作品(それも、ロミーを観たいばかりに)が収録されていると知り観てから、かなり暫く観る機会が無かったのだけれど、今こうして再会出来てとても、とても嬉しい!簡単にメモしておこう〜っと。今では、好…

『めぐりあう時間たち』

ニコール・キッドマンがヴァージニア・ウルフ役!?...ビックリ!あの冷たく美しいお顔が別人の様だった。つけ鼻を施しての好演だった。最初の頃はあまり好きでは無かったのだけれど、段々好きになって行くお方。(トム・クルーズとお別れしてからの作品達は…

『草原の輝き』

ナタリー・ウッドは美しいまま早くに世を去ってしまった銀幕の名花のお一人だと思う。おしゃまな子役時代から10代、20代とめきめきと美しさを増していく。「理由なき反抗」も代表作だと思うけれど、私はこの「草原の輝き」がとても好き。嘗ては相手役のウォ…

『シベールの日曜日』

おそらく最も号泣した作品はこの「シベールの日曜日」(今のところ)。また放送された。嬉しいけれどやっぱり号泣...暫く何も出来なくなってしまうのだ。夜の放送で良かった。初めて観た時はシベール(フランソワーズ)にばかり感情移入していたと思う。そし…

『ああ結婚』

ソフィア・ローレン。若い頃は、この素晴らしきイタリアを代表する女優様が何故か苦手だった。理由はあまりにも短絡的というか馬鹿げた偏見(あるいはコンプレックス?)によるものだったと今なら思える。そう!あの肉感的なプロポーション。スレンダーな女…